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全国精神障害者地域生活支援協議会オンライン研修「逆SSTのすゝめ」逆SST正解・解説

(第1問正解)
SNSにあげて、休みの日も活動的であることを見せたいため。

      

解説:これは、世の中の人の言う「映え」とは違う感覚だと思っています。どんなものを食べているかよりも、食べ物屋へ行っているという『行動』に注目をしてほしいわけです。
 また、一般的な注目と違って『どんな行動』なのかという評価に深いものを求めていません。ここでいう深いものというのは、いいもの食べてるとか、楽しく生きているとかではないんです。
 つまり、「この人食べに行ったんだ」「外でお昼をすませたんだ」ということ以上のことを求めていないわけです。では、何を求めているのかと言うと、正解にある通り「活動している自分」を演出することただひとつなんです。
 私が私として生きているとき、周りは私を評価します。その評価は相手にゆだねられているわけですが、私としてはこれを私が固定したくなります。変な表現ですが、相手の思いを自分の思った通りにしたいんですね。こういうのを自他境界があいまいっていうのかもしれませんね。

      

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(第2問正解)
見せたいものは、理想の自己像であり、他者像ではないから。

     

解説:私は、私の自己物語の中で生きています。誰しも自分の人生という物語を生きているんだ!という言い方と少し違うのは、他者を自分の考えたシナリオに出てくるサブキャラクターのように考えているというところでしょうか。
 私が活動的なことを示すために他者が必要なら写真にもコメントにもその存在を入れますが、私はこの場合、「ひとりでも活動をしている自分」を演出したいので、他者は必要ないんです。もしも大好きな人間と飲食している「人間関係が良好な自分」を演出したいならば「大好きなAさんと一緒にコーヒーブレイク」みたいに書くことでしょう。
 蛇足になるかもしれませんが、いる人について触れないことはあっても、いない人をいるようには書きません。事実を大きく曲げるのではなく、相手の認識に働きかけることを狙います。写真を見たらまるで一人みたいでしょう?けど、それは読み手の勝手な思い込みであり、その思い込みを誘発しようとしています。逆に「大好きなAさんと~」みたいに書くと、単なる立ち寄りではなく(恋愛かどうかは別にして)楽しい時間を過ごしている感じが増すことでしょう。いや、そうならない人がいていいんですけども、私はそうした読み手の理解や誤解を固定しようとしているんだと思ってください。

      

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