【今日は何をしようかな?(指導員のひとりごと)】<番外編③>
おうちの中で、たのしもうよ!
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中水 香理(なかみず かおり)
落ち着けない日々・・・
全国規模で非常事態宣言が出たことで、一挙に緊張感が増しています。
外に出てはいけないことは分かっているけれども、ちょっと公園に行ってもいいのかな?という気持ちになるのは分かりますが、近所の公園が結構な人数で驚いたという話も聞きました。
子どもも大人も、「いつまで?」という答えが出ない状況に相当なストレスを感じているのではないでしょうか。
「本当に困った」という声に応えられるかは分かりませんが、今回も書いています。
前回の番外編パート2、どうでしたか?
小学生ぐらいの子どもたちをターゲットにしていたのですが・・・
今回も同じような感じで楽しく、ちょっとカラダを動かせて、笑えるのがいいですよね。実際の教室で行っている支援内容に近く、誰でも簡単にできる遊びです。
たーくさん笑って免疫力アップにつながるといいな!
今回もちょっと工作もしてほしいのです。
「紙コップ」「紙皿」があれば、いろんなことができます。ただし!
ご近所迷惑にならないようにしてください。どうしても、「目に見えない敵(ウィルス)」との闘いにストレスを感じている人も多いと思います。
ちょっとだけ、優しい気持ちになってほしいと願っています。
●ぱたぱたカップレーシング
(準備するもの)
紙コップ 10個
うちわ 2本(たくさんでやる場合、人数分あるといいですよ。)
タイマー(ストップウォッチ)
〔タイムトライアル〕
・机の端に紙コップを15㎝間隔で伏せた状態で5個ならべます。
・「スタート」の掛け声で、紙コップを1個ずつうちわであおいで、机の反対側の端まで移動させて落とします。
・ほかの4個を動かさないように、うちわを動かします。
・手を使ったら10秒のペナルティーになります。
〔レーシング〕※フローリングでやりましょう。
・2~3人で行ってください。
・「スタート」と「ゴール」を決めてください。
・自分の紙コップだけをあおぎます。
・ほかの人を妨害しない!うちわや紙コップに絵を描いてカスタマイズしても面白いです。
とくにレーシングで使う紙コップは、シールなどで重さを調整するなど、調整次第でめちゃくちゃ走ります。レース中は周りが見えなくなることが多いので、気を付けて楽しんでください。
●ころころターゲット
(準備するもの)
紙コップ 10個
(たくさんあってもいいですよ)
メジャー(金属製) 1個
(幅19㎜がいいですよ。)
タイマー 1個
ピンポン玉 30個
(たくさんあるほうが面白いです)
・紙コップに得点を書いて、いろんなところに置きます。
・紙コップから1m以上離れたところに印をしておきます。
・印をした位置からメジャーを伸ばして、紙コップに引っかけます。
・メジャーのくぼみにピンポン玉を乗せ、転がして紙コップに入れていきます。
・3分で何個入れることができるか(また、紙コップの点数で勝者が決まります)。
約束!絶対に走らないこと!
メジャーは、16㎜幅で5mくらいなら500円前後、19㎜幅で5mくらいなら1000円くらいになり、ホームセンターで売っています。
ロックのついたものがいいですよ。
急に巻き取ってしまい、危ない場合もあるので小さな子がする場合は、あまり長くせず、ロックをかけて行ってください。部屋の中でいろんなところにたくさん置いて、得点を見えないように紙コップに書いたものをセットして、合計点数で競争するのも面白いです。
●ターゲット・シュート
工作をします。大人の人が手伝ってあげて欲しいです。(準備するもの)
紙コップ 10個
紙皿 10枚
くつした 3~5足
カッター
(大人の人がいるときに切ってもらってください)紙皿を装飾する用のペンやシール、マスキングテープなどがあると楽しいです。
(ターゲットの作りかた)
・紙コップをひっくり返して中央部に線を引きます。
・線を引いた部分をカッターで切り目を入れます。
・紙コップの枠に5㎜程度切込みを入れてください
(固いので大人の人に切ってもらいましょう)。
・紙皿のへこみがあるほうに絵を描いたり、シールで飾ってみましょう。
・紙コップの切れ目に紙皿を差し込みます。ターゲットがたくさんあるほうが面白いので、みんなで作ってみてください。
(シュートさせるもの)
くつしたを丸めたり、折ったりして作ってみてください。ただし!絶対に人にぶつけないこと。
言わずと知れた「的当てゲーム」です。
ボールの代わりに、くつしたを使うことで安全に行うことが出来ます。
折ったくつしたを投げると意外にも変化球のようになって、なかなか当たらなかったりと面白みが増してきます。
三つのゲームを紹介しました。
これで終わりではありませんよ。この三つのゲームを組み合わせて、紙コップダンジョンを作ります。
順番はどれから始めるかは自由です。たとえばですが・・・
①ターゲット・シュート:三つの的に当てる。
②ぱたぱたレーシングカップ:三つのカップをひとつずつ机の端まであおいで落とす。
③ころころターゲット:カップにピンポン玉を入れたらゴール。
タイムトライアルで速さを競えるようにします。
ゲームを行う人の右手方向に①、正面に②、左手方向に③を設定しておきます。
このようにしておけば、走ることは防げます。ターゲットの数や設定の仕方を工夫することで、運動量もそこそこありますし、集中力、巧緻性なんかもトレーニングできますよ。
年齢や人数、ルールも独自で考えることでオリジナルの遊びも作っていけます。
気が付けば、もう5月ですね。
ちょっと前にイースターエッグをつくって楽しくしていたのに・・・
先日、教室では感染防止に最大限注意しながら、「こいのぼり」の作品を作ってくれたものを展示しています(個別なので、ひとつの部屋に1名だけだったり、出入りも重ならないように、換気はつねに、消毒はこまめに、など注意しています)。
「先生、日本って大丈夫なの?」
あたたたたっと思いつつ、
「日本のことよりも、まず自分ができることを考えてみない?」と話しました。「マスクできるようになったよ。」
「手をきれいに洗ってる。」
「お口のお水をゴロゴロするのイヤだけど、お口の水はぺっ!てできるよ。」子どもは子どもなりに考えてくれています。
「新型コロナウイルス感染症」とどう向き合うか。
もうしばらくは、たくさんの人たちと考えていかないと・・・さあ、遊びを考えよっと!
中水 香理(なかみず かおり)
活動地域:関西圏(大阪・京都・奈良・滋賀が中心)
ひとことメッセージ:大阪府内にある児童発達支援事業所で指導員として働く、娘と息子、二人の子どもの母です。息子の大好きなSEKAI NO OWARIのFukaseくんとの出会いが発達障がいを学ぶきっかけになりました。(ミーハーですいません。)
「脳と体と心」、勘違いされることの多いことだからこそ、考えていきたいです。
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