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【なんちゃってJKの隠居生活】②
日米で見るヒーロー像の違い(前編)

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Pink Milk

ヒーローを学ぼうと思ったきっかけ

私がアメリカンヒーローを好きになったきっかけは、中学生のときに『僕のヒーローアカデミア』というアニメを見たことだった。その中でも、主人公を正しい道へ導く「オールマイト」というアメコミ風でマッチョなヒーローのキャラクターに心を奪われた。それからの私はなだれ込むように、『スパイダーマン』、『スーパーマン』、とアメリカンヒーローにひきこまれていった。

私がアメリカンヒーローに惹かれたいちばんの理由は、ヒーローがかならずとてもきれいなマッチョだったからである。彼らの大きくてたくましい肩幅とシュッとスリムなお尻のプロポーションは、まさに芸術である。

この熱情を友だちとも共有したいと思い話したところ、友だちはまったく理解を示さなかった。友だちだけでなく、テレビなどでマッチョの人の扱いを見ると、日本全体の空気感としてマッチョは笑いものという感じがあった。アメリカンヒーローについては、『アベンジャーズ・エンドゲーム』というアメリカンコミックが原作の映画が、歴史的興行収入1位の27.98憶ドル(アメリカ合衆国ドル)という全世界での大ヒットとなった。『タイタニック』の興行収入を約6億ドルも上回る売り上げである。しかし、日本国内だけの興行収入では約60億円で、この数字は『タイタニック』の国内興行収入(約262億円)の約4分の1にとどまる。歴史的快挙を遂げた映画の売り上げとは言いづらい。

  • なぜ日本では『アベンジャーズ』が大ヒットしなかったのか。高校時代はヒーロー論と題して独自で調べを進めてみることにした。

    調べた方法は、主に映画をみて製作者や監督の意図していることを感じ取ったり、アメリカンヒーローについて研究している人が書いた記事を読んだりすることである。私が比較をした日本の漫画やアニメとは、主に主人公が敵と戦うストーリーの作品であった。


  • アメリカのヒーローはなぜマッチョなのか

    日米のヒーローについて知るにあたって、アメリカ人にはどのようなことをした人がヒーローとみなされるのかを知る必要があった。数々の映画をみて、アメリカ人にとってヒーローとはどのような存在なのか、アメリカンヒーローの特徴から探った。

    アメリカンヒーローの外見的な特徴をまとめる。

    ・風になびく大きなマント
    ・年齢は20代~40代で社会人
    ・すべてを凌駕しそうなたくましい身体

    これらからヒーローに求められていることを考える。


  • まず、ヒーローがマントをつける理由として、体が布で隠れるので敵に命を取られにくくなるということがある。そのため体のラインを隠す道具として使われていた。また、西洋の文化では昔から王や女王などの権力者はマントを身に着けていた。アメリカは西洋の列強国の支配から始まった国なので西欧の文化の影響を受けていると考えられる。つまりマントは王冠に並ぶ権力の象徴であった。

  • しかしヒーローは一般人で国を治める大統領でもなければ、政治家でもない。ではなぜヒーローにマントがついているのかをさぐるため権力について調べをすすめてみたところ、西洋の富裕層には昔から「ノブレス・オブリージュ」という考えかたが浸透していることが分かった。この言葉はフランス語で「権力者や貴族は富を社会貢献に使う義務がある」という意味が込められている。つまり、ヒーローは困っている人や誰かのために自分の特別なパワーを使う責任感の象徴としてマントをつけているのではないかと考える。ヒーローの年齢が成人した大人であることも責任感をみせるためだと思われる。

    アメリカ人にとってヒーローとは、自分にだけ備わった特別な力を困っている人に使うという慈善活動家のような存在であった。つまりヒーローとは自分の力を誰かを助けるために使う人のことで、これらは特別な力を持った人の義務として考えられている。具体例を挙げるとアメリカで最初に誕生したヒーロー『スーパーマン』の主人公クラーク・ケントは、架空の星クリプトン星から赤ん坊のころ地球に渡った宇宙人である。彼が成長していくと地球人にはできないようなスーパーパワーに気づく。彼はこの能力を世のために役立てることを誓い「スーパーマン」になった。『スーパーマン』は偉大な力は他人を助けるために使う、まさにアメリカ人にとってのヒーローを完璧に体現した王道をいくヒーローである。

    これらのヒーローがマントを身につけることと年齢が大人であることはアメリカのヒーローがマッチョなことと関係していると私は考える。アメリカ人のヒーローの本質である「責任感」があることを示すために、心も体も成熟した人間であることの象徴が大人でマッチョなのではないかと思う。

  • *続きはこちらをクリック → 【なんちゃってJKの隠居生活】②日米で見るヒーロー像の違い(後編)(後日掲載予定)

  • 【執筆者紹介】Pink Milk

    関東地方在住。JKであるという実感が湧いていないJK。休日は家でゆっくり過ごしたい派。基本的に人混みへの外出は苦手。おいしいご飯さえあれば人生なにも困らないと思っている。

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