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【なんちゃってJKの隠居生活】①
タイBLドラマが示してくれた可能性(後編)

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Pink Milk

*「前編」は こちら から

社会的マイノリティーでも生きやすい社会を求めるこのブームは、世界全体の大きなウェーブとなって新たな考えかたを生み出そうとしている。その考えかたとは、性的マイノリティーに特別意識を持たずこれらは人間本来の姿でもあるという、キリスト教やイスラム教の教えを揺るがすような思想である。

LGBTを差別する思想は世界中に浸透している。この思想は西欧諸国が植民地化した際に残していった考えかたであると、調べを進めたら分かった(認定NPO法人 虹色ダイバーシティのホームページ『性的指向に関する世界地図2020』参考)。この思想は植民地国が独立を果たした後も根強く残り、今もなお支配している。当のキリスト教を残した列強国の多くは同性婚を法律で認めている。人類の負の遺産のように私は感じる。


  • *「NPO法人 虹色ダイバーシティ」のHPの地図へは こちら から)

    同性愛は、人間だけでなく、さまざまな種類の動物から確認されており、虫の間にさえ観測されている。人類の歴史上、同性愛が生活に根ざしていた期間のほうが、同性愛を禁止していた期間よりも長い。つまり同性愛は人類にとって特別でもなんでもない。

    日本で生まれ、タイで花開いたこの一連の文化は、もともと西欧列強国の完全な支配を受けずにきたという共通した歴史を持っているふたつの国で育まれた。イスラム教とキリスト教の影響を受けてこなかったからこそ生まれたといえる。

    もし、性的マイノリティーに差別意識を持たない考えかたが世界中に広まり、受け入れてもらえることができたら、差別に苦しんでいる当事者がどれだけ救われるだろうか。私はそれが実現できたならうれしいし、LGBTを筆頭に社会的マイノリティー全般が生きやすい社会の実現につながるかもしれないという希望を見出した。

    タイBLドラマがそのウェーブの火付け役となるかもしれない。その可能性をタイBLドラマの世界的なムーブが示してくれた。

    私はタイBLドラマの、性的マイノリティーをけっして非難しない姿勢に救われた。その姿勢から障がい者だからといって無理にほかの人と合わせなくてもいいと思えるようになった。私はこのままでいいのだと。

    私はタイBLドラマに救われた。きっとこれからもタイBLドラマは多くの人々を救うだろう。私は引き続きタイBLドラマの動向に寄り添い、見つめていきたいと思っている。

    今現在LGBTに不寛容なアジア諸国でもこの先待ち受けている未来はタイドラマのように明るくなるのではないかと思えるほど、タイで起こった一連のブームは希望で満ち溢れている。


  • 【執筆者紹介】Pink Milk

    関東地方在住。JKであるという実感が湧いていないJK。休日は家でゆっくり過ごしたい派。基本的に人混みへの外出は苦手。おいしいご飯さえあれば人生なにも困らないと思っている。

    (「Pink Milk」執筆記事一覧)


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