発達支援交流サイト はつけんラボ

                 お問合せ   会員登録

はつけんカフェ

【1つの支援-3つの視点】③ 北村さんの文章を読んで(田窪識)

この記事を読むには3分ほどのお時間がかかります

北村指導員が日ごろからメモをとっている姿は存じ上げていました。ただ今回の出来事に関しては返事もしていた、メモもとっていた姿から、北村指導員が交替のことを忘れているという認識は、私の頭からは抜け落ちていました。したがって、今回の記事を読み、北村指導員への理解が私の中で全然出来ていなかったと痛切に感じました。

  • 当時考えていた、私の姿を見ると気付いてくれるだろうという浅はかな考えも北村指導員に届かないのだと気付かされました。ただ大内指導員からの声掛けに対して「交替ですよね」と返事をしているため、私の中では分かってくれていると安心したのかもしれません。返事をしてくれているという北村指導員の姿があったから、私自身「待つ」という選択を続けたのだと思います。ただ時間が経つにつれ、どうして分かってくれているのに替わってくれないのだろうという気持ちも芽生え始めました。普段の北村指導員の姿から、意地悪で交替をしてくれないという認識にはならなかったわけですが、無視をされているような感覚にはなりました。しかし存在に気付いてくれないくらい支援に集中しているのだと思うと、北村指導員に対して怒る気持ちはありませんでした。

    では大内指導員が声を掛けていなければ、私自身、北村指導員に声を掛けていたのかと問われると、掛けていないかもしれません。声は掛けておらずとも自分からはアクションを起こしている、目に付く場所に移動したという事実が自分を正当化してしまっているからです。また北村指導員は学習に熱心な支援を日ごろからされていますので、学習支援に対して苦手意識のある私の支援よりは、北村指導員がそのままでもいいかなとも思った節もあり、これも声を掛けなかった理由のひとつではあります。

    結局、私は北村指導員にその場の判断を委ね、交替してくれなければそれでもいいかという甘い考えが今回の出来事につながったと思います。

  • 相手が分かってくれている、気付いてくれているという認識は私の身勝手な想像であったこと、利用者のためを考えたときに、支援者の都合で考えるのではなく、利用者の声に耳を傾け利用者の思いを確認しなければいけないことをあらためて感じました。


タグ

RSS

コメント欄

 投稿はありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。