はつけんカフェ

【今日は何をしようかな?(指導員のひとりごと)】⑯
覚える?わかる?異国のことば

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中水 香理(なかみず かおり)

受験生の息子。
「野球しか興味のない、アンポンタンなドラ息子」

忘れられません、中学二年生の1学期中間テスト。
「あんな・・・英語って、勉強する意味あるん?日本人なのに・・・」

  • なヌ?
    我が子ながら、何という発想力(?)をするのだろう。
    そんなこんなで・・・学校から召喚命令!(お呼び出しですね。)
    英語の点数が、「8点」

    担任の先生が、過去に娘(お姉ちゃん)の担任だったこともあり、「ちょっと問題ありですよ。」とのお言葉を頂戴仕った次第です。

  • 家に帰ると怒られると思っていた息子に私は大爆笑。
    学ぶチャンスがあるのにやらないのは自己責任。
    高校で野球をしたいのならば、考えろ。

    息子なりに考え、大好きな歌手(SE〇AINOO〇ARI)の歌詞に背中を押されて、気がつけば、高校一年のときには英検3級に合格することができていました。

    でも・・・今でも英語は嫌い!だそうです。


  •  
  • ●教育制度?お勉強は義務なのか。(アメリカの事情)
    小学校から英語学習が始まってしまいました。

    「文字を覚えるのも大変なのに、どうしたらいいですか?」

    前回も書いていますが、日本では、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」が主となる言語です。これに「英語」があり、本当に言語を学ぶことは、大変なことです。

    アルファベットは大文字26文字と小文字26文字で構成されていて、組み合わせで意味を成す「単語」として存在します。

    52文字だけ。

    生活していけば、覚えられるのではないか?
    そんなに甘くはありません。
    英語圏の読字能力について、学習障がいと診断される割合は、3~12%と言われています。

    アメリカでの学校教育制度は、まったく日本とは異なります。

    日本では、文部科学省が主体になり教育制度が成り立っています。
    明治時代に教育の考えかたが確立して、教育を子どもに受けさせることを保護者に義務づける法律がつくられています。

    アメリカは、各州や地域で学校制度自体が違っています。
    学習の頻度や修得のしかた、学校の公立、私立もシステムから大きく違います。
    安全性などの観点で、「ホームスクーリング」を希望する場合もあります。
    ホームスクーリングが認められるのは、小学一年から高校三年にあたる12年間にわたります。

    年間で230万人以上が家庭でオンラインや家庭教師を依頼して授業を受けているのです。

    ちょっとだけ、うらやましい・・・。

    保育園や幼稚園事情は、複雑です。

    保育園は0歳から小学校の低学年までデイケア(Daycare)で、基本は預かるだけ。
    学習希望の場合、プログラムがあるデイケアを探さないといけません。
    費用は、給与のほとんどが無くなるくらいです。

    2歳から5歳までの期間、プレスクール(Preschool)に通います。
    まったく日本とは違う幼稚園過程です。
    通常プレスクールだと平均週3日程度で1日3~4時間で学習基礎やコミュニケーション、ボランティア活動の真似っこなどをしていきます。
    週5のコースもありますが、めちゃくちゃ費用が高いです。

    5歳から6歳の1年間、キンダーガーデン(kindergarten)に通います。
    小学校の基礎課程で、小学一年生に近いプログラムを行います。
    なので、6時間から7時間近く頑張ることになりますが、公立ならば費用は無料!

    結構大変なようです。

    家庭の事情や子どもの身体的要件に合わせて、就学するかは個人の希望などによるそうです。
    プレスクールやキンダーガーデンに預けず、地域の施設(図書館など)のプログラムサービスを利用する人も多いです。

    日本もアメリカも、小さなころから文字や数を学ぶ機会をつくってあげたいという保護者が多いと思います。

    さあ、英語はどうしたら・・・いいの?

    ●アルファベット?ローマ字?英語学習って何?
    英語を覚える前に、ちょっとした呪縛から解放されないといけません。

    「Training」、これを覚えるとき、「とらいにんぐ」と読んでいませんか?

    発音から日本語的に書くと「トレーニング」読みます。
    でも「Treining」と書きそうで、「とらいにんぐ」と覚えるほうがいいと思っていませんか?

    ローマ字読み。

    間違いではないですが、このやりかただと限界がきます。
    どうやったら英語を「覚えること」ができるのか?

    文字遊びしましょ!


  • 「母音」「子音」があるのは知っていますか?
    日本語も母音は「あ・い・う・え・お」です。
    日本語の「あいうえお」のように発音しない場合もあるので「a i u e o」に関しては、発音注意です。

    今回は、単語を覚えるのが目的なので、「a i u e o」を使います。
    ただし、「あいうえお」と発音させません。
    あくまで「a i u e o」なのです。

  • できるだけ物体と文字がイメージとリンクできるようにしていきます。

    はじめは「3文字」の単語から始めましょう。

    ●カードで遊ぼう!
    「a」「i」「u」「e」「o」のカードを用意します。

    もうひとつのカードには、絵が描かれているです。
    アルファベット3文字で、真ん中が穴抜きになっているカード。

    絵の物体が英語で何というのかを、真ん中に「a」「i」「u」「e」「o」のカードを入れて、完成させるものです。

    意外とゲーム感覚というか、遊びの中で英語に親しむ感じがあります。

    「a」「i」「u」「e」「o」のカードを入れることで完成するのですが、そのときに母音のアルファベットを印象づけできるように説明をします。


  • たとえば「C _ P」で、コップの絵が描かれているとき、真ん中には「u」が入りますよね。
    水やミルクを入れるから「u」なんだよと印象づけます。
    このときに「コップ」と言わず、「カップ」と発音していきます。


  • 合わせて「C_P」で、野球帽の絵を見せます。
    この場合は真ん中に「a」が入ります。
    「キャップ」と発音しながら、頭にかぶる帽子のイメージを「a」の文字から印象づけします。

  • 勘違いしやすい単語を絵と発音、母音の違いを印象づけることで知ってもらえるようにしていきます。

    結構、3文字単語って多いですよ。
    英単語の基礎ができてきます。

    覚えやすいものや印象に残りやすいもので、文字数が少なく、母音の変化で意味が変わったりするものが面白かったりします。

    実は、アメリカのプレスクールで言語の学習で行われている内容に近いです。

    ひらがなを練習するのと同じで、文字のかたちや連想されるイメージを大切にすることです。
    体を動かしたり、指先に集中させたりと文字を理解する方法はいろいろあります。

    異国のことば。

    いろんな人とコミュニケーションできるといいな・・・

    ●知ることへの興味
    英語だけではないかもしれませんが、「知りたい」という欲求は、凄まじいものがあると思います。

    「何て言ってるの?」

    そのひと言が、おおきな意欲につながってきます。

    私は、素直に教えません。
    「何て言ってるのかな?」と返して、次のことばを待っています。

    「・・・分かったら、たのしいのに・・・」

    学ぶことよりも、理解できることへの達成感や自己肯定感を高めてあげることができるかです。

    私の考えかたなのですが、ことばを知ることは「コミュニケーションの第一歩」です。
    日本語、英語、韓国語・・・いろんな言語があるように、いろんな人がいていいのだと思います。

    「知りたい」という気持ちを大切に、どうしたら助けになるのかをつねに意識するようにしています。

    どこの誰か・・・ということよりも、つながりを持つための道具という名の「言語」を知ってほしいと思っています。

    ちょっとの興味と好奇心。

    それを引き出せるかは、信頼関係も必要かもしれないですね。

    次は、数字について書こうかな。
    もしよかったら、読んでくださいね。

  • (個人ベーシック閲覧期間:2020年3月15日まで)

  • 中水 香理(なかみず かおり)

    活動地域:関西圏(大阪・京都・奈良・滋賀が中心)

    ひとことメッセージ:大阪府内にある児童発達支援事業所で指導員として働く、娘と息子、二人の子どもの母です。息子の大好きなSEKAI NO OWARIのFukaseくんとの出会いが発達障がいを学ぶきっかけになりました。(ミーハーですいません。)

    「脳と体と心」、勘違いされることの多いことだからこそ、考えていきたいです。

    (「中水 香理」執筆記事一覧)


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