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【今日は何をしようかな?(指導員のひとりごと)】⑲
「いま」だから、もう一回考える

この記事を読むには7分ほどのお時間がかかります

中水 香理(なかみず かおり)

大変ご無沙汰しています。
「久しぶりに書こう!」とパソコンの前に座っています。

本当に忙しかったというのが、純粋な書けなかった理由です。

新型コロナ感染症は、衰え知らずです。
新たな生活様式が確立されている中で、子どもたちとの関わりかたも変化しているように感じています。

ですが・・・困りごとは以前と変わっていないのです。

  • 知人の言葉に気づかされました。

    「外出禁止や自粛ムードが高まっていたころ、街は人も少ないし、お店の音や話し声も小さかった。目に入る色も単純で、情報も同じものが繰り返されていたように思う。
    だからなのかな、子どもが落ち着いていたように思った。

    でも夏ごろかな、徐々に戻ってきて、注意いないといけないことが増えている。
    春が来ると、もっと大変になる。」

    そのとおりだと気づかされました。

    お家で過ごす方法や感染予防について(番外編①番外編②番外編③番外編④)書いていたものを見返して、「いま」だから考えようと思いました。

    子どもを取り巻く環境はいろいろ策が取られたものの、今でもなお教育環境とか、経済状況がどうのとか言っていますが、「やらないといけないこと」は変わっていないです。

    〇感染に気を付ける?
    誰もが新型コロナウィルス感染症には注意していると思います。
    冬だからこそ、知ることの必要性があると思います。


  •  
  • 「ウィルス」は寒くなると介在しやすくなる特徴があります。
    一般的な病原体としてのウィルスは、温度15℃以下、湿度40%を下回ると空気中に浮遊しやすく、生存期間も長くなります。

    カラダの免疫機能についても、体温が下がることで低下していきます。
    気温の低下で感覚的に難があり、服の脱着がうまくできない場合は、この点が心配になります。
    とくに重ね着で動きが制限されるなどを嫌う場合も薄着になり、体温低下に気づきにくいこともあります。

  • 今年は、11月の半ばから急に気温が下がり、秋冬と駆け足で変化したように感じます。
    新型コロナウィルス感染症の第3波も気温の低下を待っていたかのようにやってきました。

    冬は、代表的なウィルス感染症がたくさんあります。
    「インフルエンザ」です。

    予防の観点からみると、今年は全国的にマスクの着用や手洗い、アルコール消毒の日常化で感染リスクが下がっているといわれています。
    事実、厚生労働省に届けられているインフルエンザの感染者数の報告は、12月半ばで100人以下とのことです。

    しかし、インフルエンザの予防接種は不足しているとのことでした。
    これから罹患者数が増える可能性は大いにあると言われています。

    「ノロウィルス」も冬に患者数が増えます。
    経口感染なので、対策がされていればとは言われていますが、何でも口に運ぶような特徴のある子どもは、要注意です。

    「マイコプラズマ肺炎」も一挙に広がるウィルス感染症のひとつです。
    咳をマスクで防ぐことができると簡単に考えないでください。
    新型コロナウィルス感染症にも、咳や肺炎の症状があり、素人判断できないものです。症状に悩んで、病院に行けずに大変なことになるリスクがあると注意喚起されています。

    ほかにも、数えきれないウィルスに気を配らないといけない季節なのです。

    〇できることは、何なのか?
    以前は「マスク不足」で大変だったことを思い出します。
    作りかたのレクチャーもしました。

    相変わらず、「マスクをつけてくれない」という悩みを聞きます。

    「ソーシャルディスタンス」を守ることで予防はできると聞きました。
    分かっていても、走り回る子どもにある程度の距離を守れるはずもありません。

    世界保健機関(WHO)の見解では、12歳以下の子どもについては、家庭環境(65歳以上の同居者がいるなど)の考慮は必要ですが、つけなくても構わないそうです。
    電車・バスなどの移動に関して、さまざまな人が一定時間留まるときには、配慮が必要だと思います。

    どうしても敏感に反応する人はいます。

    マスクの素材(ウレタン製など)やキャラクターのついているものなどを事前に試しておきましょう。
    交通機関を利用する時間だけ、つけるようにするなどの工夫をしてみてください。

  • 通勤に電車を使っていたのですが、キャラクターのお面をつけた子どもとお母さんが乗ってこられました。

    つけていたのは戦隊モノのヒーローキャラクターで、このお面をつけているのだから迷惑行為をしない約束があるようでした。

    たぶん、マスクのできない子どもに苦肉の策だったのではないか・・・いや、子どもと新型コロナウィルス感染症と楽しんでどう向き合うかということなのかなと考えて、微笑んでいました。


  •  
  • 〇「移さない」と「移らない」
    職場の朝、一番にすること。
    窓全開!

    エアコンも送風にして、全力で喚起、じゃなくて「換気」をします。
    その間に、アルコールをスプレーボトルに入れて、噴霧しながらあらゆるところを拭きまくります。
    掃除機をかけた後、換気口にする窓だけを3分の1だけ開けておきます。

    ケトルでお湯を沸かして、少し水蒸気を人の動きが多い場所に漂わせるなどの行動が、ルーティンワークになっています。

    家でも朝は、あまり変わらないルーティンワークになっています。

    厄介事もあります。
    「手」です。
    アルコールに敗北宣言してしまいました。
    ラテックスにも完敗です。

    それでも消毒はしなければなりません。
    薬を武器に、毎日格闘しています。

    子どもたちがやってくれば、導線を考えながら、パーテーションなどの移動をさせたり、空気を入れ替えたり、消毒したり・・・
    スタッフの疲弊状態は問題化しています。

    医療関係の方は、もっと大変だと言われそうですね。

    免疫力の低い場合、ITCの環境設定ができている家庭には、PCを使うなどして遠隔で支援を行うこともあります。

    海外では予防接種が始まったとニュースになっていますが、日本で安全安心な状態で接種を受けることができるのは、まだ先のようです。

  • 「いま」できることを確実にやることが、大切だと思っています。
    未来を信じること。
    子どもたちの笑顔を守ること。

    冬です。
    慎重になりましょう。
    緊急事態宣言の出た時期よりも、感染リスクは高まっていることを理解しましょう。


  • 受験が近づいています。
    今日もそばで、なにができるかな。
    いっぱい、いっぱい考えることにします。


     

  • 中水 香理(なかみず かおり)

    活動地域:関西圏(大阪・京都・奈良・滋賀が中心)

    ひとことメッセージ:大阪府内にある児童発達支援事業所で指導員として働く、娘と息子、二人の子どもの母です。息子の大好きなSEKAI NO OWARIのFukaseくんとの出会いが発達障がいを学ぶきっかけになりました。(ミーハーですいません。)

    「脳と体と心」、勘違いされることの多いことだからこそ、考えていきたいです。

    (「中水 香理」執筆記事一覧)


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