【対話でひらく発達支援】二次障がいを防ごう②
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大内 雅登(おおうち まさと)
*本記事は、S&D発達支援情報メルマガNo.6(2024年8月22日発行)から転載されたものです。
香川県高松市にある障がい者施設に見学に行ってきました。
そこでは、県が運営する施設に入所していたけれども、その施設に移ってこられた方がおられました。
お話を聞いてみると、集団において他の利用者さんに暴力を振るうなどして「手に負えない」状態だったそうです。
ところがどうでしょう。その方は集団の中で、輪投げをして遊んでいるのです。管理者は「乱暴者って決めつけちゃいけないですよね」と笑いながら話してくれました。
ただその考えだけで上手くいったわけではないでしょう。
おそらくは、それなりに周辺者との衝突があったものと推察しますが、徐々に穏やかな関係を構築していったのでしょう。
私に施設を案内してくれた方は「できない扱いをしない」をスローガンにしているのだと教えてくれました。
できないことはできないこととして存在するけれども、そのこととこのスローガンは矛盾しないよね、とお互いに笑い合いました。学習障がい児はできないことは多いですし、学習に対して大きな抵抗感を示します。
もし、そのできないことを「今はできないこと」とか「このやり方ではできないこと」という認識を持てたとしたら。
そして、勉強に不向きな点があったとしても、勉強への向き合い方を勝手に決めつけないで接することができたとしたら。
いわゆる二次障がいとされる課題は小さくなるような気がしました。
【執筆者紹介】大内 雅登(おおうち まさと)
LD専門家庭教師Study&Dialog講師/Care-Media Labo主任研究員/(一財)発達支援研究所客員研究員。自身の経験と、支援現場での実践の双方から、対話を基盤とした支援のあり方を探求している。支援を「わかることから」ではなく、「ともに在ること」から捉え直す実践と言葉の発信を続けている。
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