はつけんラボ 発達心理学講義「言葉と読み書きの発達」4
第4節 濁音理解と音声の仕組み:発音、音素と音節
講師:高橋登先生(大阪教育大学)
「か」に濁点が付いた「が」をどう発音するかが理解できた子は、習わなくても「た」に濁点をつけると「da」と発音できること、「さ」に濁点をつけると「za」と発音することがわかることが多いのですが、なぜでしょう?
でもそれができる子も「ば」はどう発音する字かがわかりません。なぜでしょう?
「しんぶんし」の反対は「しんぶんし」。「あかさか」の反対は「かさかあ」です。でも録音して逆に再生するとしんぶんしは全くしんぶんしに聞こえず、あかさかはそのままあかさかに聞こえます。なぜでしょう?
音韻という概念に加えて、音素と音節、という概念を説明しながら、子どもが音と文字の結びつきを理解していく仕組みを説明します。
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