2021.03.04
逆SST(SST-R)の動画、つくっちゃいました。
SSTで発達障がい児・者が定型世界に適応する努力をするだけではなく、定型も発達障がい者の世界に少しでも近づいていこう。
「当事者の視点を踏まえた支援」を大事にしようとしている研究所の新しい試みがこの「逆SST(SST-R: Social Skill Training – Reversed)」です。「当事者の感じ方、考え方をみんなで学ぶために、どんなイベントがいいかな」ということを所内で議論しているうちに、渡辺主席研究員がしばらく黙り込んでいて、「こういうのどうだろう?」と提案してくれたのがこの「逆SST」なのでした。
アイディアを聞いてすぐに「それは面白そう!」ということになり、3月21日(日)10時から1時間半、第一回をzoomウェビナーやyoutubeストリーミングを使って無料で行うことになりました(お申し込みはこちらから、こちらには案内とやり方の概要が)。
発達障がいの問題に取り組んでいる知り合いの大学の先生や、出版社の方のほか、異文化交流の問題に取り組まれている行政関係の方などにちょっとお知らせしてみましたが、関心をもって周囲に広げたいと言って下さったり、幸い出だしは好調なようです。こんな形で「当事者との相互理解」への道が少しずつでも広がっていくととてもうれしいですね。
ということで、逆SSTについての簡単な紹介動画を作ってみました。7分弱の短いものですが、こちらもよろしければご覧ください。
- 所長ブログ総目次
- 定型だって「クレーン」やってる?
- 自閉的な人も文脈を読む
- 大内さんからの応答:文脈理解の自閉的な展開
- 自閉的な「嘘」を形成論的に考える
- 愛することと傷つけること:Henryの物語
- 発達障がい者が否定的にみられやすい理由(2)「同じ」と「違う」の混乱
- 発達障がい者が否定的にみられやすい理由(1)平等への意識の形成
- 受動的障がい者像から能動的障がい者像へ
- 逆SSTから考えたこと:本音と建て前の違い方のズレ
- 猫が足にからまる理由と人が足に猫をからめる理由
- 自閉を生きる:その振る舞いの意味
- 逆SSTと裏SST
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- 発達障がい者が傷を受けやすい理由
- 「栄光浴」という心理的仕組みと定型=自閉系の感覚のズレ
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- 「期待の調整」が大事な理由:要求水準の話
- これからの社会変化と発達障がい
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